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[THE_EXPR_METHOD] 008 Smooth LOP~(和訳)

[THE_EXPR_METHOD] 008 スムーズLOP~

初期設定では、floor()やif()といった関数は「ハードな」階段状のシグナルを生み出します。すなわちシグナルはあるレベル(値)から次の値に突然変わるのです。その変化はあらかじめ設定した関数とタイミングによって支配されています。

一方でこの振る舞いは、ときには「音楽的な」効果にはならないかもしれませんが、予想可能で合っているものです。言い換えると、1つの値から別の辺りに切れ目なく動くことができることは、より「自然な」質を作曲にもたらすのに貢献します。1つのノート(音符)のピッチから別の音符のピッチへのスライドは、「ポルタメント」というエフェクトで、階段状のステップよりも音楽的です。
単純なoneポールのローパスフィルタのケースは、入力信号を「スムーズ」にして出力します。突然の変化ではなくなります。以下のようなものです:

 

[phasor~ 0.5] -> [expr~ (floor($v1*4, 0)+1)*200] -> [osc~] -> [dac~]

そして

[phasor~ 0.5] -> [expr~ (floor($v1*4, 0)+1)*200] -> [lop~ 10] -> [osc~] -> [dac~]

 

10という値が引数として[lop~]に設定されると、フィルタの中心周波数となります。そしてこのケースでは、入力シグナルをスムーズに0にするための時間として扱われます。例えば、1Hzは時間にして1秒になります。一方、10Hzは100m秒にしかなりません。
もし[lop~]に設定される周波数がメインのタイミングの割合よりも低い/遅い場合も、何も効果はありません。計算されたシグナルは目標の値にはまったく届かないでしょう。このケースでは、異なる値の間をシンプルに少しぐらついて行ったり来たりするでしょう。
もうひとつの[lop~]のケースは、素早くて荒れたようなエンベロープの設定で、こんなものです:

[phasor~ 1] -> [expr~ if($v1<0.5, 1, 0)] -> [lop~ 5]

通常は、「ゲート」タイプのようなスイッチングでは、値が変化する端のところで、クリック音を発生します。しかし、ローパスフィルタにシグナルを通すと、そんなハードな端の部分が丸まって耳障りな部分がぐっと減るのです。
以下の例は2つの[lop~]を使ってシンプルなリフを作っています。

EXAMPLE PATCH: 008_lop.pd

 

練習問題:
・他に[lop~]の使うケースはあるでしょうか?
・この内容でのPdの[lop~]オブジェクトの欠点はなんでしょうか?
・他のフィルタのタイプを使うのはどうでしょうか?

 

※この翻訳はChun Lee氏の[expr~]オブジェクトを使った作曲パッチの制作メソッドを和訳したものです。Chun Lee氏の許諾を得ています。
元サイト

例題パッチをダウンロードできます。

sei

Pure Data Japan管理者

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