[THE_EXPR_METHOD] 002 Modulation(和訳)
[THE_EXPR_METHOD] 002 モジュレーション
モジュレーションとは本質的にあるシグナルの「形」を他のシグナルに適用していると見ることができます。例えば、あるオシレータ(キャリアシグナル)の振幅を、ノコギリ波(変調/コントロールシグナル)で変調させると、音量がクレッシェンドして最後に突然落ちる変化を生み出します。一方、三角波であればクレッシェンドとスムーズなデクレッシェンドになります。サウンドの結果はこのように変調されたシグナルの視覚的な表示と一致します。
このような方法でコントロールシグナルを視覚化することは、変調(modulation)を作曲に使う際には極めて直感的なプロセスです。
コントロールシグナルに常にノコギリ波([phasor~])を用いて始めるとするならば、次はその線形の傾斜を「曲げて(bend)」適した/面白い形にするやり方を探します。
以下の例はノコギリ波を他の有用な波形に「変形させる(shaped)」方法を示しています。
反転したノコギリ波
[phasor~ 1]->[-~ 1]->[abs~]
三角波
[phasor~ 1]->[*~ 2]->[-~ 1]->[abs~]
矩形波/パルス波
[phasor~ 1]->[expr~ if($v1<0.5, 1, 0)]
アタック/ディケイ エンベロープ:
上記の例ははじめはささいなものに見えるかもしれません。しかし、それらは多くの作曲のシナリオにとても役立つことのできる高い機能性の波形です。
EXAMPLE PATCH: 002_wave-shaping.pd
練習問題:
[expr~]だけを使って反転ノコギリ波と三角波を作りましょう。
上記の三角波は完全に正しいわけではありません。どうやって直せるでしょうか?
上記のパッチで単純なパルスウィズスモジュレーション(Pulse Width Modulation)をどうやって実現できるでしょうか。
※この翻訳はChun Lee氏の[expr~]オブジェクトを使った作曲パッチの制作メソッドを和訳したものです。Chun Lee氏の許諾を得ています。
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