PureDataの起動クラッシュについて
最近のMac OSXでPureDataやPd-extenededを起動する時に、クラッシュして起動しないトラブルが時々発生していました。
何回か起動を試みると正常起動をするようになるのが、謎の現象です。
しかし、どうやら10/28のPd Mailingリストの投稿に対するDan Wilcoxさんのレスポンスで解決しそうです。
参照サイト
Help! Pd Crashes On Startup On Mac OSX 10.7+
原因はOS10.7 Lion以降でMacがアプリが最後に開いていたファイルを開こうとする仕様になったためのようです。
特に最後にPdがクラッシュして閉じてしまった場合は、その後にPdを起動しようとすると、
起動-クラッシュしたファイルを開こうする-クラッシュ、
起動-クラッシュしたファイルを開こうする-クラッシュ、
というループに陥ってしまうようです。
OSXの親切機能がアダになっていたわけですね。
解決方法はOSXのアプリの保存状態をクリアすることと、正常な保存状態の記録ファイルが上書きされないようにフォルダごとロックすることです。
保存状態をクリアにする
- Pdを終了する時にCmd+Oprion+Qで終了する。
または
- 終了している状態でターミナルで以下を実行する。
rm -rf ~/Library/Saved\ Application\ State/org.puredata.*
Saved stateが削除されて、とりあえず起動がうまくいかない状態からは脱します。
保存状態のファイルにロックをかける
以下は正常にPdが起動してパッチウィンドウをすべて閉じて終了した状態で行います。
- ユーザー/ライブラリ/Saved Application State/org.puredata.pd.wish.savedState (これはPd-extended)かorg.puredata.savedState (こちらはPureData Vanilla)の情報ウィンドウをCmd+Iで表示してロックにチェックを入れる。デフォルトではユーザー直下のライブラリフォルダが見えないので、Finderの表示オプションで「ライブラリを表示する」にチェックをつける。
または
- ターミナルで以下を実行する。
chflags -v uchange ~/Library/Saved\ Application\ State/org.puredata.*
PureData VanillaとPd-extendedの両方の保存状態ファイルにロックがかかります。
謎のクラッシュ現象とはおさらばしたいですね。
※OSX10.10.5 Yosemite + Macbook Air 2011 Midで動作確認しています。