iPhoneでPdを使う (3) – 開発の流れ
さて、MobMuPlotエディターの概要をひと通り理解できたと思います。
ここで、MobMuPlat(MMP)でiPhone上で自作Pdパッチを使うまでのおおまかな流れを以下に説明します。
ステップ1: MMPファイルを作る
iPhone上でマルチタッチの操作を受け付ける、インターフェースのファイルをMMPエディターで作成します。
ステップ2: Pdファイルを作る
MMPファイルで制作したインターフェースからの指示を音に反映する仕組みを定義するPdパッチを、MMP用にチューンされたPd(MMPエディターパッケージに同梱)を使って作成します。チューンされたPdは基本的にPd-Vanillaの機能しか使えません。
ステップ3: テストとデバッグ
iPhoneに2つのファイルをコピーする前に、MacOS上でテストします。MMPエディターには作成したインターフェースをテストする「Lock」モードがあり、これを用いれば、iPhoneを使わずともPdパッチとMMPインターフェースの連携がテストできます。エディターとOSX上でPdで十分なテストを行い、全てが思い通りに動くまでプログラムのデバッグを繰り返します。
ステップ4: iTunesを使って、両ファイルをiPhoneに転送する
iPhoneとMacsをUSBケーブルで接続してiTunesからファイルをiPhoneに転送します。