phasor~でループ

Pdでオーディオサンプルのループを作る方法はありますが、「phasor~」を使ってこれを行うと、いろいろ応用がききます。
下図はloop.wavという名前のドラムループをArray、loopに「soundfiler」を使って取り込んだものです。
「read -resize」オプションにより、サウンドファイルを取り込んだ時に自動的にArrayの大きさをサウンドファイルの大きさに変更しています。
また「soundfile」は取り込んだサウンドファイルの大きさをアウトレットから出力するので(単位はサンプル)、これを「*~」に入力して、ループの大きさを指定、またサンプリング周波数44100をこの数値で割ることにより、オリジナルの速度でループを再生するための適切な周波数を算出し、「phasor~」に入力しています」。

loop1

さて、これで「phasor~」によるドラムループができました。ナンバーボックスを変化させると、テンポとピッチがそれぞれ変わります、また負の数を入力すると逆再生のループが行われます。では、ここで、このループに同期してリフを作ってみましょう。もう1つArrayを用意し、名前を「riff」とします。サイズは、「loop」のArrayと同じにしてください。そしえ、このArrayにマウスで好きな図形を書き込みましょう。

次に「tabread~」を使ってこの「riff」のArrayを参照します。この「tabread~」から出力される値の範囲は-1から1なので、これをスケーリングして、「phasor~」に入力し、ノコギリ波の周波数をコントロールできるようにします。

loop2

DSPをスタートすると、Arrayに書かれた線が、音高として解釈され、リフが聞こえるはずです。また、このリフは「loop~」を再生しているのと同じ「phasor~」を再生の軸としているので、もしテンポを変えたとしても、ドラムとの同期が崩れません。このように、リフやサンプルなどを「phasor~」に同期させ、それぞれを入れ替えていくだけでも意外と聴取に耐えうるものが出来るかもしれません。

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