インストール

Pure Data(以下Pd)を始めるのは、まずダウンロードしてインストールしましょう。

1. Pure Dataのダウンロード

右側の「最新版をダウンロード」のリンクをクリックすると、puredataポータルサイトの本家のダウンロードページへ飛びます。

Pdには以下の2種類があります。

  • Pure Data vanillaミラー・パケット氏が開発を続けているオリジナルバージョン。MIDIコントロールやDSP(デジタルシグナルプロセッシング)のための開発環境。インターフェイスは太めの線やフォントで描かれており、昔風です。音の処理をするための基本的なオブジェクトが揃っています。
  • Pd-extended:Pure Data Vanillaを土台にして、世界中の有志達によって開発された様々なオブジェクトやライブラリ(エキスターナル)が加えられた拡張バージョン。映像や画像情報を扱うGEMなどはこちらのバージョンに含まれています。ハンス-クリストフ・シュタイナー氏が中心になって開発と整備が続けられています。

vanillaのオブジェクトや機能はPd-extendedに含まれているため、当ウェブサイトでは主にPd-extendedを対象とした記事を書いていきます。
※2015年12月30日現在、Pd-extendedのバージョンは0.43.4ですが、3年近くアップデートをされていないのでpuredata.infoのダウンロードサイトでは”OUTDATED”(時代遅れの意味)と表示されています。今後、アップデートがあるかどうかは不明です。Pd vanillaの方は順調にアップデートを続けて現在のバージョンは0.46.7です。このPd vanillaに外部エキスターナル(オブジェクトやライブラリ)を管理して追加するdekenが注目されています。 dekenを使えばPd-externalに含まれているエキスターナルを個別に追加できます。(2015年12月30日 追記)

※現在はPdのダウンロードはMiller Puckette氏が開発するPd-Vanillaがメインとなっています。Pd-extendedはNightly Buildでのみ入手可能ですが、MacOSX High Sierraでは起動しないなど動作可能な条件が限られています。現在はdekenが整備されたのでライブラリ、external(オブジェクト)を追加できます。(2018年5月12日追記)

2. Pure Dataのインストール

PdはMac、Windows、Linuxのあらゆるプラットフォームで動作するパッケージが用意されています。

Mac

MacはIntel MacとPower PC版の2種類のイメージファイルがあります。自分のマシンに適した方をダウンロードしてください。32bit版をダウンロードしてください。64bit版もありますがこれは実験的な要素が強いパッケージなので、興味のある人のみダウンロードしてください。

Macでのインストールでは以下のステップを踏みます。

  1. Pdをダウンロードしてから、イメージファイルをダブルクリックしてマウントします。Pdのアイコンをアプリケーションフォルダにコピーします。
  2. Mac OS10.13 High Sierraにインストールする際は、XQuartzのインストールが必要です。これは以前のバージョンのX11に相当するものです。ダウンロードしてインストーラでインストールします。
  3. Mavericks以降のOSではシステム環境設定/セキュリティとプライバシーのウィンドウ内の「ダウンロードしたアプリケーションの実行許可:」で「すべてのアプリケーションを許可」にチェックをつけてください。これでMac App Store以外のWebサイトからダウンロードしたソフトウェアが起動できるようになります。

Windows

Windowsはインストーラー版とzip版の2種類があります。ダウンロードした後、インストーラーをダブルクリックすると自動的にPdがProgramフォルダーの中にインストールされます。一方、zip版はポータブル版とも呼ばれていて、コンピュータやUSBのどこにあってもダブルクリックで起動します。

Linux

LinuxはLinuxのパッケージごとに適したPure Dataが用意されています。リンク先のページではDebianのパッケージがあります。

ソースコードから

Get Pure Data for All platforms (Source code) というリンクをクリックすると、全プラットフォームのソースコードがダウンロードできます。プログラミングができる人は、コンパイルをしてインストールすることができます。

上記の他にNightly Auto-Buildと呼ばれるダウンロードページがあります。これは開発中の最新版のPd-extendedのパッケージが毎日定期的にコンパイルされて公開されているページです。タイミングによっては動作が不安定だったり、バグを含んだパッケージである場合があります。使用の際は注意が必要です。

text by sei matsumura

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