BeagleBoardでPdを動かす(1)

みなさんはBeagleBoardというのを聞いた事があるでしょうか?
Beagleboardとは簡単にいえばARM CortexA8をコアとする凄く小さな手のひらサイズのコンピュータで、UbuntuをはじめLinuxが簡単に動きます。

Beagle board xm

価格は1万5000円くらい。
本家ウェブはここです。そして日本ではTechshareなどから購入可能です。
Makeなどでもとりあげられていますね。

これによって組み込みLinuxもかなり入門しやすいものになってきました。
Beagleboardは、USBスロット、ディスプレイポート、メモリ、SDカードスロット、シリアルポート、イーサネット音声入出力などなどもろもろの入出力があり、キーボードやモニタを繋げればすぐコンピュータとして使えるようになってます。HDDはないですが、SDカードにOSをインストールすればOK、そこからシステムを立ち上げる事ができます。

さて、BeagleboardはLinuxが動くということはPdも当然動きます。
そしてBeagleboardには音声の入出力もあるので、これをPdをインストールすれば、コンパクトな自作エフェクタや電子楽器を作るのも夢ではありません。また、これはインスタレーション作者やアンチラップトップの(舞台の上でラップトップを使うのがダサいと考える)人には朗報ではないでしょうか?

しかし、お察しのとおりそんなに世の中は甘くありません。いろいろ問題もあります。
まずBeagleboardのコアであるARM CortexA8はやはり、あんまり速いCPUとは言い難いです。一応1GHzくらいの速さは出るようですが、Ubuntuを普通にいれたところ、いわゆるネットブックよりもレスポンス的には随分悪い印象です。これでPdをプログラミングしたら相当ストレスがたまるでしょう。

ですが、そこで諦めるのはまだ早い。
Satellite CCRMAなるプロジェクトがアメリカのスタンフォード大学で行われています。
CCRMAとはスタンフォード大学のコンピュータ音楽関係の研究組織で、iPhoneオカリナで有名なGe Wang氏などもここに在籍しています。Satellite CCRMAとは簡単に言えば、Beagleboard-XMでPdとかSC3とかをやりたい人を支援するキットで。ダウンロードして、SDカードにイメージを焼けば、音声処理にチューンされ、必要なアプリがすでにインストールされたUbuntuを使う事ができるという代物です。

このチュートリアルではこのBeagle BoardでPdを動かす方法を紹介していきます。

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