Raspberry PiでPdを動かす(1)
Raspberry Piとは英国ラズベリーパイ財団が制作している、ARMベースの4000円程度の非常に安価なコンピュータの事です。
こんなに安いコンピュータですが、オーディオアウト、イーサネット、USB、HDMI、そして様々な電子工作用IO端子がついてます。そしてLinuxが動きます。
そもそも、開発途上国の子どもたちにコンピュータ教育をするという目的で設計されたこのコンピュータですが、Linuxが動き、オーディオ・アウトがあるのでPdも動かす事ができ、アート方向での活用にも注目が集まってます。またPdの開発者ミラー・パケット氏もこのラズベリーパイにはかなりご執心なようです。
Raspberry Piは日本でも様々な方法で手に入れる事が可能です。筆者は千石電商という秋葉原のお店で直接買いましたが、ネットならばRSコンポーネンツから購入も可能です。RSコンポーネンツは、ケースなど周辺機器とのセットも販売していたり、初期設定の動画なども用意していて入門者にはおすすめです。
ラズベリーパイは、もし単体で買った場合、コンピュータ本体の他には基本的にあとは何もついてこないので、他は全部自分で用意する必要があります。
Raspberry Piを普通に使うに必要なものは
- イーサネットケーブル
- SDカード(8G以上推奨)
- MicroUSB – USB ケーブル
あったらいいものとしては
- HDMI対応のモニター
- キーボード
- マウス
- Raspberry Piのケース
Raspberry PiはUSBからのバスパワーで動きます。故にAC-DCアダプターなどは付帯していません。アダプターで片側がUSBになっている製品もありますが、おすすめはアダプター付きUSBハブです。ハブから電源供給も出来て、さらにUSBポートを増やせます。またネットワーク経由でラズベリーパイを操作することが可能で、当連載ではその方法で全ての操作を行うので、マウス、キーボード、モニターなどは必須ではありません。
また、マイクロUSBとミニUSBは形状が似てますが違うものですので、必ずマイクロUSBを買うようにしましょう。ケースは、スケルトン仕様のものが一般的なようで、SDカードの半分が突き出た状態になるので、あまりオシャレな見栄えにはなりませんが、本体保護のためにあってもいいかもしれません。
写真 : Raspberry PI 3 model B+ by Gareth Halfacree CC BY-SA 2.0